香と霊符による施術について
香と霊符により、本格的な除霊・浄霊・祈祷を行います。
道教真言宗総本山 天保山慧尊院が行うのは、香と霊符による施術です。このページでは、何を用いて、どのような形で行うのかをお示しします。
香による施術
道教真言宗総本山は、香を用いて除霊・浄霊・祈祷を行います。〔根拠:別指示 §5-3〕
当院の香について
本節は術理の記述であり、道教真言宗総本山が行う測定工程とは別のものです。測定と、他の事象に起因するものの排除については「検証工程について」をご覧ください。
道教真言宗総本山は、道教龍門派に伝わる香の体系を用います。体系は四つに分かれ、施術の工程に対応します。
四つの体系
- 第一体系 前鑑定
- 第二体系 除霊
- 第三体系 浄霊
- 第四体系 超度・煉度(送魂・度亡)
各体系には、対象および場に応じた複数の方式が定められています。
配合の考え方
用材にはそれぞれ役割が定められており、方式ごとに配分を変えます。役割は、次のように分かれます。
- 場と術者を調える基盤となるもの
- 念を上方へ導くもの
- 執着を和らげ解くもの
- 場に陽の気を通すもの
- 荒ぶる気を鎮めるもの
- 壇の基盤を張るもの
用材は本頁において、甲・乙・丙・丁などの記号で表します。実名および配分は記載しません。
原則
供養および超度の体系では、攻めの性質を持つ用材を用いません。御霊への供物であり、攻性は置きません。
いずれの体系においても、守りを攻めに優先させます。
工程の連結
前鑑定によって、霊の有無・種別・階層を検めます。
除霊によって執着を断ち、上方へ転送して排します。
浄霊によって残るものを和らげ、乱れた場を本来に戻します。
超度・煉度によって、御霊を送ります。
配合の非公開
配合は複雑であり、秘伝とされていることから非公開といたします。
霊符は、図形ではなく工程でございます
霊符と申しますと、紙に描かれた不可思議な文字や図形を思い浮かべられる方が多いかと存じます。しかし道教において霊符とは、描かれた形そのものを指す言葉ではございません。
霊符は、文字・図形・符号に、呪と手印を合わせて法力を注ぎ込むものとされております。符を書く前に請神呪を唱え、筆・硯・墨・紙・水を敕して法力を与える。手印を結び、呪を唱えながら書く。最後に神のしるしである法印を押し、敕符の儀を行う。この一連の手順を経て、はじめて霊符は完成いたします。法印のない霊符は無効とされております。
すなわち霊符とは、一枚の紙の上に工程を積み重ねたものでございます。形が同じであれば同じ働きを持つ、というものではございません。
調製の次第
道教における霊符の調製は、書写に入る前から始まります。
まず浄心――精神を集中し、誠心誠意、雑念を除いて思いを専らにいたします。あわせて浄身・浄面・浄手・漱口を行い、心と身と場を清めます。書写に用いる筆・紙・墨はいずれも新品を用い、他に使ったことのある物は用いません。
壇を設け、祭物を供え、上香・跪拝して天地の神祇に祝告し、祈祷の趣旨を表明いたします。
用意した用材には、神呪をもって敕を加えます。紙と筆に息を吹きかけ、水を呪し、紙を呪し、筆を呪す。硃砂を含ませた筆を香の上にかざす。これらはいずれも、用材そのものに霊を点ずる作法でございます。道教の符法の特徴は、こうした通霊の作法が、調製の全過程を貫いている点にございます。
書写に入りましたら、正しく坐して気を存し、一気に書き上げます。途中でいかなる中断も置いてはならないとされております。書きながら符に気を吹き入れ、口中で呪を念じ、筆を持たない手は所定の手勢を結びます。
書き終えますと、全身の精神を筆頭に貫き注いで符紙を三度撞き、剣指をもって符を敕し、最後に符紙を炉煙の上に三度めぐらせて、調製の典礼が終わります。
用材について
書符の主材料は朱と墨の二種でございます。朱は硃砂、墨は煙墨を指し、とりわけ硃砂が多く用いられます。古来、朱砂には鎮邪の作用があると考えられてきたことによるものでございます。
紙は黄紙が一般でございます。『霊宝玉鑑』には「右の符、朱書して黄紙に」との記述が繰り返し見え、宋代には既に黄紙で符を書いていた記録が残っております。黄紙を用いるのは、古来の黄色崇拝と道教の黄色信仰に関わるものでございます。
なお最も古い霊符は、紙ではなく桃木を彫ったものでございました。桃木には魔邪を駆逐する力があると考えられていたためで、これを桃符と申します。後漢に紙が発明されて紙の符が現れ、以後は紙の符が主となりました。
国内で流通している霊符について
現在、国内で目にする霊符の多くは、印刷によって作られております。販売する者が一枚を手書きし、それを取り込んで版とし、和紙に刷る。この方式が広く用いられております。
これは責められるべきことではございません。多くの方に行き渡らせるためには、量産の手立てが要るからでございます。寺社で頒布されている御札の類も、ほぼすべてが印刷でございます。
ただ、事実として申し上げれば、印刷という行為が複製しているのは形のみでございます。用材を敕する作法も、呪も、手印も、法印を押す敕符の儀も、そこには含まれておりません。先に申し上げましたとおり、道教において霊符は工程でございますので、工程を経ないものは、道教の作法における霊符とは別のものということになります。
偽物であると申し上げているのではございません。別のものである、ということでございます。
当院の霊符
当院の管長は、中国道教龍門派の正法師でございます。龍門派は全真道の最大の支派であり、戒を受け、審査を経て戒牒を得るという、手続きの定まった法系でございます。法印は、この法系に連なる者でなければ押すことができません。
当院では、祭壇されていない手漉き和紙を用います。
調合につきましては、複雑であり、秘伝とされておりますことから公開いたしておりません。
一枚ごとに、上に述べた次第を経て調製いたします。刷ることはございません。
一式として行うこと
道教真言宗総本山では、除霊・浄霊・祈祷供養を分けずに、一式として行います。〔根拠:第2版 §5-1〕
除霊だけを承る、浄霊だけを承る、という形は採っておりません。行為の名前でお選びいただくものではないためです。ご依頼にあたって、どの行為を求めるのかをお決めいただく必要はありません。
検証を経てから施行すること
施行は、検証工程を経たあとに行います。
道教真言宗総本山は、土地家屋の心霊に関する判断を、精密測定機器による測定から始めます。他の事象に起因するものを排除したうえで、霊的か否かを判定します。香と霊符による施術は、その判定を経てから行うものです。〔根拠:別指示 §5-4・第2版 §5-3〕
手順の詳細は「検証工程について」でお示しします。
遠隔では行わないこと
道教真言宗総本山は、遠隔での施術を一切お引き受けしておりません。〔根拠:第2版 §5-2〕
- 遠隔での除霊
- 遠隔での祈祷
- 写真による鑑定
いずれもお取り扱いがございません。測定を行い、その場で確かめたうえで判定するという手順を採っているためです。
土地・家屋・事務所・マンション・車両につきましては出張により、対人の鑑定につきましては来山によりお受けしております。
記載しないこと
道教真言宗総本山では、次の事柄をこのサイトに記載しておりません。方針として記さないものです。
- 香の配合。複雑であり、秘伝とされているためです。
- 香の用材の実名。本頁では甲・乙・丙・丁などの記号で表しています。
